■HIDヘッドライト化             144,130km(2005.3.6)■

  
画像のセット×2(正確には他にハーネス有)で

¥59,800。

カングーにはヘッドライトユニット後部の
防水カバーを加工する必要があり。

今回はカバーを延長して対応、素材には手持の
ケブラー/カーボンクロスとエポキシ樹脂、心材に
なんとボール紙を使い樹脂にてコーティング、
隙間等はシリコンシーリング材で塞ぎ防水した。
4600kは白くて悪天候時の視認性が懸念されるが
カングーの劣化して黄変したレンズにはちょうど
良い感じ。

 
■どんどん低価格化するHID
 

数年前と比較するとかなり値段もこなれてきたHIDシステム。メーカー標準化が進むともうちょっと

価格落ちそうな気もしますが、あまり進みすぎるとアフターマーケット商品が姿を消すことになりま
すんで、頃合い的にもちょうどよさそうということで交換に踏みきりました。
今回の教材、ではなく商品はオートバックス専用で販売しているPIAA製HH47(H4ダブルタイプ)を購

入。ちなみに価格はオールインワンセットで税込み¥59,800です。

Hi/Lo切り替えはバルブ後方にあるソレノイドによるものと思われますが、かなり反応が速いですね。

耐久性が気にはなりますけど。気になる後方へのはみ出しはバルブ座金よりケーブル部を除くと60

mm切ってます。このサイズであれば防水カバーの加工(後述参照)のみで簡単に装着できそうです。

バラストというかコントロールBOX等はPIAAの最新のものというより型落ち物のようで、ちょっと

大きめ。それが価格に反映されているんだと思いますけどね。
 
取り付け自体はなんら難しいものではなく、多少の経験があれば割合簡単に加工できます。
ただ、高電圧を発生するシステムで構成されていることもあり、イグナイターやコントロールBOXの
加工は危険や点灯不良を伴いますので、設置場所はよく  
検討する必要があります。
取り付け作業の大半はこの検討作業であるといえますね。
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バルブ後方のはみ出しはノーマルH4バルブ+カプラーより
20mmほど長い。この部分は防水対策済み。
Hi/LO切替はリレーによってコントロールされるソレノイ
ドでバルブ本体を前後にスライドして行う造り。
 
 
唯一加工の必要な防水カバー。左ノーマル・右加工後。20mm延長しただけだが、右ライト用はエア
コン配管を避けるための再加工が必要です。画像は左ライト用。
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■取付の実際
 
最初に防水カバーの加工から解説します。まずノーマルのカバーを輪切りにします。切り離すポイン
トは8本ある周辺のフィンのすぐ上が適当です。そして延長分をボール紙を短冊状に20mm幅に切っ
たものを輪っかにしてフィラメントテープで仮止めし形状を整えます。
 

       

この表面に30mm幅に切ったケブラー/カーボンクロス(普通にガラスクロ
スでもOK)を張り込み、エポキシ樹脂を浸透・硬化させます。すこし大きめ
にカットし隙間を覆う感じで張り込みます。内側も同じようにするといいの
ですが、今回は樹脂の塗布のみですませました。
硬化に少々時間がかかりますので、この間に他の設置作業を進めるといいと
思います。硬化後整形して塗装仕上げし、必要であれば隙間をシリコンでシ
ールします。 
HIDバーナーはノーマルH4バルブとただ交換するだけです。特に加工を必要
としません。先端にキャップを被せるのをお忘れなく。上の画像はキャップ
がついてますね。
他のユニットの設置場所は、イグナイターはケーブルの長さ関係上バーナー
の側にする必要があります。このユニットは軽量の為、両面テープでヘッド
ライトユニットのすぐ横のフェンダー壁面に設置しました。重いコントロールBOXはさらにそのすぐ
上に鉄板ビスと両面テープで固定、Hi/Lo切替リレーはストラット付近に台座を付け、タイラップで
固定しました。
アースはバッテリーへと直付けするのが一番ですが、ケーブルの延長が必要なので今回は既存の場所
に共締め。参考までに右側はスカットルにあるアースポイントのボルトを長いものと交換して共締め
左はヘッドライト脇の場所に共締め、あまったケーブルは他の作業等で引っかかったりしないように
まとめてタイラップ等で固定。ホット側のケーブルは左右分をまとめてコルゲートチューブで包みバ
ッテリー+端子へ接続します。フューズはバッテリー横にタイラップ止めします。
 
   
イグナイター設置場所・左ライト(右も同様) Hi/Loリレー設置場所とアース・右ライト
 
  
左コントロールBOX設置状況 右コントロールBOX設置状況
  
  
左防水カバー 右カバー・配管をさける分だけ切って最整形
 
            バッテリー上の2個の白いものはフューズ。そこからでた
ケーブルはコルゲートチューブで被服(別途購入)
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防水カバーは取付け前に仮組みしてケーブルの出口を整形
しておきます。右はエアコン配管に当りますので、その分
を避けるように再度加工を行います。
最後に点灯チェックして完成です。
そうだ、光軸調整も忘れずに!!