■SUZUKI CERVO CX-L (1981年式)              ■

 
 
 
 
 
 
 
 
当時でもそうでしたが、今でも
充分通用するカッコいい車だと
思えます。
 
 

 
軽自動車の規格が変更になったのにともない、それまでのフロンテクーペの優れた
デザインを受け継ぎながら、全長・全幅・全高・排気量 をアップさせ登場したクルマ。
フロンテクーペは走りっぷりのよい男性向けであったのが、このセルボになってからは
女性向けにターゲットを変更してきたらしいです。そんな時代だったんですね。
今見ても十分魅力的なエクステリアは、かのジウジアーロのデザインを基にスズキ社内で
デザインされたものといわれています。
先代ともいえるフロンテクーペからセルボになったときにデザインは小変更(サイズは
もちろん)を受け、フロントウインドウの角度・ボンネットフード・フロントグリルが
変わってます。その他も少しだけ変わってますが・・・。
 
私が初めて所有したクルマです。実はつごう2台乗り継いでます。
最初の1台は79年式CX-Lで、大学のサークルの先輩からタダで受け継ぎました。
2台めは、修理工場の軒先で土と同化して見えなくなってた個体を検付20万で購入。
81年式で同じCX-L、マイナーチェンジした後期型です。(上の写真)
 
最初の個体はこれがまたスンゴいヤツで、外装の痛みかたが尋常ではなかったです。
かなりボコボコで塗装はあちこちで割れてましたし、お約束のサビもかなり蔓延って
まして、ホルツのサビチェンジャーはこの頃からのお友達です(爆)
ま〜良く言えばいろんな意味で勉強になった個体です。パテ埋めやら塗装に休みを
潰されても、それはそれで結構愉しんでました。
当時は部品も労せずして手に入りました。学生さんは金持ってませんから(笑)
もっぱら近所の修理工場の解体中古部品に御世話になることになります。

元来、ある程度は手を汚して直すのも好きだったので、そこの御主人にも色々と

教えてもらいながら維持してました。
特にリードバルブの破損は多く、結構何回も交換してたと記憶。
2ストロークエンジン特有のトラブルですね。
あまりに何度もコワれるんで、そのうちに工場の御主人も気の毒に感じたのか、
「工具やら貸したげるから自分でやったら?」と、ビンボ〜人には何とも有り難きお言葉を
頂き、修理に励むことになります。(大感謝!!)
部品はそこら中に積まれた解体車の中から、ほぼ同型のエンジンを載せたスズキアルト
(アルト47万円!!で有名なあのクルマ)からひっぺがし、自らの手で交換すればかかる費用は
部品代1000円のみ!! なんとリーズナブル。これで蘇るんですからクルマというのはナンと
もねぇ。ま、所詮機械なんですが・・・。
 
そんなこんなで、私はクルマとはこ〜ゆ〜モノだと感じるわけでした。ちと特殊か。
 
スーパーカーブーム、プラモ、ラジコンと少年時代を過ごした私めは、こうやってクルマ
ライフをスタートしました。運転するのも好きなのは当然の結果かもしれません。
セルボという2スト・リアエンジン・リアドライブ車で、後続車をケムにまきながら
(2ストって、オイル燃やしながら走るんで白煙を巻き散らかします)クルマというものを
学んだ気がしますね。あくまで気がするだけですが(^^)
 
このクルマはその後、弟に取り上げられ、その余生を沼津で過ごすことになります。
最後はミッションケース崩壊で、その生涯を終えることとなったそ〜です。・・・合掌。